やさしい生活

日曜日の昼下がりみたいな場所にしたい。

最近のおじいちゃんは

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家族について。

 

 

就職活動を終えて6ヶ月ぶりくらいに帰省した。

来年からは東京で働く。

現在は広島で下宿している。

家族は大分にずっと暮らしている。

心は家族から離れて行くのは仕方ないかなと考えてた。

 

けれど、帰省するとお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんも、とても喜んでくれる。

 

今回はおじいちゃんについて。

僕のおじいちゃんは昔からとても頭が良く、1聞いたら100答えてくる。

とても頑固で人の意見をあまり聞き入れない。

外では気難しい顔をしているが、家ではひょうきん者。

ブルーベリーを庭に植えており毎年大量のジャムを作る。

なんでも木で作る、僕の勉強机も全部手作りだった。

 

だけど

最近は、車校のテストで落ちてしまい、免許返納した。

最近は、朝からほとんど寝ている。

最近は、同じことを繰り返す。

最近は、妙にフレンドリーだ。

 

 

高速バスに乗ったとき、お別れの合図で

誰よりも無邪気に手を振っていた。

出発して振り返ると笑顔で、まだ振り続けていた。

 

 

これまでお別れのときはケロッとしていたものだが

帰る実感がないからこそ、無邪気に手を振っていたのかな。

バスに乗る寸前まで、「あぁ、帰るのか」と、

何度も確認していた。

 

 

さっきも言ったじゃん!と言いたくなるが

ぐっと抑えて、そうだよ、もう帰るんだ。

毎日いる母が穏和に接しているのに、

時々しか接していない僕が怒るのはナンセンスすぎる。

 

 

いつもは素っ気ないのに

最後まで無邪気に手を振る姿が印象的で

無性に文字に残したくなった。

 

親が子のように戻る瞬間、息子はとても切なくなるのだろうか。

きっとそれに似た感情を孫ながら抱いてしまった。

 

 

東京に就職しても、時々は帰らなきゃな。

お土産話を沢山持って帰って、話してあげなきゃな。

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どうか元気で暮らしてください。

おばあちゃんと、母も。