独立する人の友人に向けて
独立して大丈夫か?
成功しないだろうよ。
お客さんくるのかな。
いないところ見ると心が痛い。
レッドオーシャンなのに…
同情したり、心配したりして、近しい者かのようになったつもりで
勝手な言葉をかける外野の自分。
僕は美容室でアルバイトをしていて、
このたび店長が独立することになった。
1人で稼げる自信がついたのだろうか、
方向性の違いだろうか、雇われ店長が嫌になったか
なにが正解かは分からないし、
すべて正解なのかもしれないけれど店長が独立する。
聞いた時、僕は思った。
「大丈夫か?」
お客さん、本当に店長目当てで来ているのか?
技術ってよりは、人柄で選ばれてるだけじゃない?
店長って肩書きでお客さん取ってただけじゃない?
……バイトごときの身分でありながら、
言い訳が沢山思いついた。
お世話にもなったし、とっても良い方だから
お子さんも小さいし、失敗して欲しくないな。
と、カフェの店長に話していた。
そのせいで最近全体の人間関係が悪化してるんですと笑いながら。
半ば愚痴をまぜながら、成功するはずないなという嘲笑も、混ざっていたように思う。
カフェの店長は、言った。
「失礼だよ。」
それなら君はお客さんとして行けばいいじゃないか。
お金を少しでも落としてよ。
そうじゃないなら心配なんてするな。失礼だよ。
親身になったつもりで、外からただ笑っていただけの自分にとても刺さる言葉だった。
何も建設的な行動をするつもりがないくせに
可能性を潰すのはやめろ。
卑しくて小さな自分に嫌気がさした日だった。
皆さんは同じようなことしてませんか。
同じようなことされてませんか。
未来に自信があるのなら動けばいいし
何も出来ないのなら笑わずに本気で手助けすればいい。
大切な人が独立しようなんて言い出したら
「俺が毎日のように通いつめるし、友人連れてくるし、ファンになるぜ」
って言うんだ。言ってやる。